テニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)は現地1月27日に大会14日目を迎え、車いすテニスの女子シングルス決勝が行なわれた。第2シードの上地結衣が第1シードのディーデ・デフロート(オランダ)に挑んだが、5-7、4-6で敗退。昨年に続き準優勝となった。

 対戦相手のデフロートは2021年全豪からグランドスラム(四大大会)12連勝中の絶対女王。前哨戦の「メルボルン・オープン」(オーストラリア・メルボルン)の決勝でも顔を合わせており、その試合ではマッチポイントを握るもフルセットの末に敗退していた。

 両者58度の対戦があり25連敗を喫している上地は、決勝前のインタビューで「彼女との対戦は、自分が強くなるための宿題をもらっているという感じ。ただ今回こそ勝ちたい。そこまで行ける準備はしてきたと思うし、チャンスをものにしたい」と熱い思いを語った。
  迎えた決勝戦では、序盤から早いテンポで攻撃的なプレーを見せる上地。しかし、デフロートの伸びのあるスピンボールで左右に揺さぶられ、1-4とリードを許す。第9ゲームでようやくサービスゲームをキープするも、第12ゲームでブレークを献上し5-7でセットを落としてしまう。

 第2セットも両者譲らず、ブレーク合戦の展開に。上地が攻撃の手を緩めず力強いフォアハンドで攻めれば、デフロートは安定感のあるストロークに加え、ループボールで緩急をつけて応戦する。そして4-5で迎えたデフロートのサービスゲーム、最後は上地のリターンがアウトになり4-6で振り切られた。

 表彰式で「優勝おめでとうございます。素晴らしいプレーでした」と対戦相手のデフロートを称えた上地。「残念な結果だが、素晴らしい試合だっだ。ここオーストラリアで素晴らしい時間を過ごすことができた」と今大会を振り返った。

構成●スマッシュ編集部

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